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ビジネスパーソンであれば、プレゼン資料を作成する機会があると思います。相手を説得する為には、できるだけわかりやすく、きれいに美しく、で仕上げたほうが良いですよね。
しかし、グラフの書式設定を修正することができても、デザイナーでもない私がグラフの色づかいなどを考えても、残念な結果になることは目に見えています。
そこで、考えました。
大企業が作成する資料を真似すればいいのだ、と。
今回は、グラフに注目して説明します。
アニュアルレポート
私は、数種類の銘柄を持っていますが、株主には毎年決算レポートが送られてきます。アニュアルレポートというようです。
そのレポートの内容は、その企業の業績から資産状況、部門別の業績、新役員の選出、など会社での活動をほぼ網羅しています。
そして、株主に対する、年間成績表ともいえる資料ですので、各社力を入れて作成しています。その内容はとてもきれいなグラフや表が使われており、美しく、見やすく、仕上がっています。
きれいな資料を作るには、そのアニュアルレポートを真似ればいいのです。
アニュアルレポートの入手方法
株を持っていなければ、アニュアルレポートは送られてきませんので、ふつうは入手できません。しかし、大手企業のほとんどは、IR情報をネットで発信していますので、「アニュアルレポート」をネット検索するとたくさんレポートがヒットします。
例えば、私のお気に入り企業TDKを見てみましょう。
まずは、2015年と比較した今期の売上事業構成の変化を表現したグラフです。色使いなどとてもきれいでわかりやすいですね。
次は、売上高の比較です。いかに成長しているかを表現しています。見出しのフォントを明朝体にしているところもポイントです。
とても、キレイで見やすいですね。
フォントは、Windows標準ではないものを使ってますね。また、通常の説明文はグレーをつかい紙面を柔らかくし、ポイント部分は黒を使い際立たせています。背景も白ではなく薄いグレーを使っているようです。(この画面ではよくわかりませんが)
数字は大きなフォントを使い、億円や%などの単位は、小さくしています。これで数字を強調できていてわかりやすくしています。
売上トレンドは、今期を濃いめの色として、過去は薄い色とすることでとても分かりやすくしてますね。
では、まねしてみましょう!
下図は、エクセルのデフォルトでのグラフはこの通りです。これでは何の訴求力もありません。このグラフを、TDKを参考に、かっこよく加工します。
まずは、ドーナツ形にしてみます。これも変ですね。
作業過程の説明は、省きますが、エクセルメニューの「グラフのデザイン」の「グラフ要素の追加」を多用します。また、グラフの書式設定で色づかいなど、テキストボックスで文字の追加、等できれいにしていきます。
そして、完成です。
目立たせたい、新規客売上部分のみをオレンジ色にして際立たせました。グラフタイトルをドーナツの中に入れてまとまり感を良くしています。また、テキストボックスや図形(線)を使って項目や数字を加えました。
いかがでしょうか?
まとめ
私のお気に入りは、今回紹介したTDKとアサヒビールです。派手過ぎず、洗練されているので、私の感性に合っています。
人によってはもっとビジュアル的で派手な方が良いという方は、芸能関連企業のエイベックスやゲーム業界のGREEなどおすすめです。
エイベックス
GREE
グラフに手を加えてきれいに仕上げるのは、手間かですが一度作成してしまえばあとは数字を載せ替えるだけです。毎月の定型的な資料などは、特に露出が多いと思いますので資料の効果は大きいのではないでしょうか?
きれいで、かっこよく、わかりやすい、三拍子そろったグラフを作ってライバルに差をつけようではありませんか。