50代企業内診断士のつぶやき

50代の企業内診断士が、中小企業診断士試験や合格後の副業、iPadなどを使ったペーパーレスに挑戦する様子、エクセルの活用、会社員あるある、等をつづります

中小企業診断士として、映画ハゲタカを見て思う事

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<この記事は1544字です>

 

12年ほど前に、NHKで放送していた”ハゲタカ”をご存知でしょうか?当時ホリエモン率いるライブドアによるフジテレビの買収が世間を騒がせた後にできたドラマです。

このドラマは大ヒットして、映画化もされました。私もファンの一人としてすべて観ています。”敵対的TOB”や”ホワイトナイト”、”LBO”などの用語が飛び交い心踊ったことを思い出します。

 

その映画”ハゲタカ”を10年ぶりに観てみましたのでその感想などをつづります。

映画”ハゲタカ”

この映画は、元銀行員の敏腕ファンドマネージャーの鷲津の活躍を描いた作品です。

大森南朋演ずる鷲津は、銀行員時代に自分が担当する町工場から200万円を貸しはがし、それが原因でその社長を自殺に追い込んだ過去がある人物です。その後、そんな経済状況の日本を捨てアメリカに渡り成りあがります。その後、鷲津ファンドを立ち上げ日本に帰ってくるのです。

合理的な考え方を貫き非常な采配をする鷲津ですが、人間的な部分が垣間見えるところが魅力的ですね。

 キャスト 大森南朋、栗山千秋、柴田恭平、玉山鉄二、高吉健吾、松田龍平 ほか

あらすじ

この映画は、主人公の鷲津が、日本を代表する自動車メーカーを中国企業からの買収から救うという話です。中国企業にやとわれたファンドマネージャーと鷲津率いる鷲津ファンドとの闘いが見所です。

当時の時代背景

当時は会社は家族であり終身雇用が世間の常識であり、M&A など企業売買はなじみがありませんでした。ホリエモンや村上ファンドの様な"企業は株主の物"と考え、経済合理的手法をとる姿をハゲタカと呼んで、世間では受け入れられませんでした。

ホリエモンは、日本放送を企業価値がないと言い放ち、村上ファンドはモノ言う株主として当時の企業を糾弾しました。

その姿は、さながら宇宙人でした。

この映画は、そんな宇宙人を正義として描いています。よくこんな設定がまかり通ったな、と思います。

今思うこと

今では、そんな宇宙人は普通になり企業買収のニュースは毎日のように報道されます。ホリエモンが当時、世間から批判されていた日本放送への発言も、今改めて聞き直すと真っ当な事に聞こえます。

当時の日本放送は、BPS(株主資本株価倍率)が1倍だったということで、会社の保有する資産と時価総額が同じでした。企業の価値である、いわゆる”のれん”は0円ですので企業独自の価値は無いということです。その通りですよね。

また、この映画で中国は偽物と言い切っており、悪と描かれています。しかし、世界第2位の経済大国となった中国を敵視しても仕方ありません。国際化する経済の中では大事なお客様当時捉えるべきでしょう。

まだ、当時の日本は遅れていたというか、それを理解する土台がまだできていなかったのかも知れません。

感想

この様な事は、会社の組織の中でも起こっていないでしょうか?

労働人口の減少、外国人労働者の増加、超高齢社会、キャッシュレス化、などの大きな環境変化押し寄せてきます。

そんな中で、若者たちが、SNSなどITを使った新たなアイディアを出してきます。しかし、我々の様なオッサンにとっては、何を言っているのかわからず、宇宙人に見えます。

しかし、キャッシュレスも普通になり周りは外国人であふれる社会がすぐそこに来ているのでしょう。

私たち、オッサンはそんな若者たちを色眼鏡で見るのではなく、映画ハゲタカのように正義の味方のウルトラマン(古い)として受け入れようではありませんか!!!

おっと、意味の分からないタイミングで熱くなってしまいました。

以上、映画「ハゲタカ」の感想でした(笑)