50代企業内診断士のつぶやき

50代の企業内診断士が、中小企業診断士試験や合格後の副業、iPadなどを使ったペーパーレスに挑戦する様子、エクセルの活用、会社員あるある、等をつづります

安くて良いものは無い!!!

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<この記事は1443字です>

 

私は会社員ですが、製品やサービスを手配する機会がとても多い仕事をしています。そんな私の経験から言いますと、安くていいものは無いと断言できます。

安くて良い物とは?

 私は仕事の中で相手から”安くて良い物を探している””安くて良ければ購入する”といったことをよく聞きます。

この場合の安くて良い物の意味は、”コスパが高い”という意味と考えていいでしょう。

私は製品を売ることもあれば、購入することもある立場にいますので両方の気持ちはわかります。安くて良い物が欲しいのは理解できますが、難しいですね。

私の考えは、良い物は高価で悪い物は安いのです。

付加価値にはそれなりのコストがかかっている

良い物とはすなわち付加価値が高いものと言えます。付加価値とは、入手した材料や部品などに対して、手を加えた工数ということです(ブランド価値という工数ではないものもありますが)。

手を加えるということは、人や機械などが動いているということになりますので、そこには必ずお金がかかります。

つまり、より良い物とはより費用が掛かっているわけです。それが同じ価格なわけありません。

ユニクロなどはどうなのか?

ユニクロはとてもコスパの高い製品を販売しており、安くていい物ではないか?と思います。

ユニクロは、SPAというビジネスモデルを取っています。SPAとは、企画製造小売りまで自社で一貫して行う方式のことです。

この方式は中間マージンを減らすことができコストを下げることができるのです。

これが登場した当初は他社との差別化が鮮明となり、いわゆる安くて良い物といえたかもしれません。

しかし、今では他の企業も同じ方式で同レベルの製品を提供しています。ワークマン、しまむら、H&M、なんかそうではないでしょうか?ユニクロは、当時のイメージ(ブランド)がある為、消費者はそう感じてしまうのですが実は同じようにいい物はあるのです。

飲食店などは言うまでもありません

ここ最近バイトテロなどで話題になっている飲食業ですが、これらの問題が起こっている店舗はすべて、安くていい物をうたっている企業です。

安心して食べられていると思っていたら、裏ではこんないたずらが横行しているのです。たまたまSNSで発覚しただけで、氷山の一角といっていいでしょう。

たぶん、人件費の安い高校生や大学生アルバイトに店を任せていたと考えられます。正社員が一人でも配置されていたらあんないたずらはできないですから。

安心安全な食事をするには、高いお金を払うしかないと思います。

まとめ

私の経験上と冒頭で言いましたが、今まで依頼する業者を数社から相見積もりを取り徹底的にコスト交渉をして決定したことが何回もあります。

最初は、コストダウンができているので良いのですが、いざ業務がスタートするといろいろな問題が起こりました

例えば、それにかかわる人数が少ない、ミスが多い、融通が利かない、等です。この手のトラブルは、発注者である私に大きな負荷がかかってきます。つまり、私の人件費が浪費されてしまっていたのです。

社員の動きはコストであるとの意識を持つことが重要です。

今思えば、ある程度コストがかかっても長く付き合える業者を選定して、自分自身の人件費を踏まえて最適にすることが正解だったと思っています。

お金のつながりは簡単に切れてしまいますが、人と人のつながりは強固です。その方が長期的にコストダウンにつながります。

お金より人ですよね。