50代企業内診断士のつぶやき

50代の企業内診断士が、中小企業診断士試験や合格後の副業、iPadなどを使ったペーパーレスに挑戦する様子、エクセルの活用、会社員あるある、等をつづります

大塚家具親子が仲直り?

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<この記事は1161字です>

 

大塚家具の決算発表後動きがありましたので、まとめてみます。

親子仲直り?

朝日新聞によると・・

“業績不振が続く大塚家具の大塚久美子社長(50)に対し、同社への資本支援をとりまとめたネット通販企業、ハイラインズ(東京)の陳海波社長が、経営権を巡って激しく対立した父で創業者の大塚勝久氏(75)と和解するよう提案し、久美子氏が前向きに検討する意向を示していたことが22日わかった。4年前の株主総会で激しい委任状争奪戦を繰り広げた父娘の対立が「雪解け」に向かうのか注目される。”

とのことです。

仲直りする理由は、下記の通りです。

  1. 仲直りすることで低下したブランドイメージの回復を図る
  2. 父親が立ち上げた”匠大塚”との顧客の奪い合いを解消する
  3. 父親が確立した、コンサルティング営業で世界市場に進出する

この理由は正直理解できないといわざるを得ません。

1に関しては、ブランドイメージを回復できるのでしょうか?親子が仲直りしたほうがいいとは思いますが、久美子社長の先見性のなさ、経営能力のなさ、が決定的になってしまいます。久美子社長に負け犬という悪いイメージがついてしまうのではないでしょうか?

2についても、両社とも付加価値の高い高級家具を取り扱っており顧客の共食い(カニバリゼーション)を起こしていることは確かでしょうが、大塚家具の売り上げは匠大塚とは比べ物になりません。効果はあるでしょうが、先にやることがあるのではないでしょうか?

3に関してはその通りかと思います。国内家具市場は、人口減少や景気の低迷などもあり縮小傾向にあります。その中で成長するには、新市場開拓か新製品開発のどちらかしかありません。その意味でありかと思います。

しかし、家具というのは海外から取り入れた文化です。インテリア後進国である日本企業が海外向けコンサルティング営業をうまくやれるかどうかは疑問です。

ホテル需要が堅調?

ネットの記事の中にホテル家具を中心とした法人向け部門(業界用語でコントラクト部門といいます)が堅調とありました。また、昨年の日経MJにも五輪に向けたホテル特需あり、との記事が出ていました。

しかし、決算書によると、法人部門は、60%の伸びがあるものの32億にとどまっており、まだ全体売上の10%以下です。全社の業績改善にはまだ規模が小さいと言わざるとえません。

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日経MJ20180210

大塚家具なかなか厳しい経営環境にあります。この逆境からどのように復活できるかどうか見ものです。この苦難を乗り越えることができたら、大塚家具は伝説の企業の仲間入りができるほど、とも思います。何とか頑張ってほしいとですね。

 

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